2002年のサーベイン・オックスレイ法(SOX法)の大改革の次になる大幅な改革が米国のの会計基準で起きることになりました。それは売り上げ基準で起こります。この基準はASC 606号と言われますが、ほとんどすべての企業に影響を与えると考えられています。私企業にとりましてこの基準は会計年度末が2019年12月15日以降の会社から(つまり12月末が期末の企業の場合は2019年度の会計年度から)適用になります。また9月30日が期末日の企業は、2020年度の9月30日末の会計年度から適用になります。したがって企業はこの変化に対して今から準備をしていかないといけません。

最初にこの変化がなぜ起きるのかについてご説明いたします。

理由:米国の会計基準(US GAAP)が国際会計基準(IAS)に収束させるためです。米国の会計基準(ASC606号)が国際会計基準(IAS15号)と同一になります。これはどんな意味を持つのでしょうか? 外国の親会社を持つ会社にとって米国会計基準で認識された売上高が、国際会計基準で認識された売上高とで比較可能になることです。

現在の売上計上基準:現在は、売上を計上するためには以下の4つの要素を満たさないといけません:

  1. 取り決めが存在する説得力を持つ証拠がある
  2. 商品の運送が完了するか、サービスが提供済み
  3. 値段が固定されており、その金額を確認できる
  4. 資金の回収がほぼできると予測される

この基準は判断の余地があり、また建設業やリース業、医療機関などのいろいろな産業ごとに特例があります。

新しい売上会計基準:4つの要素を満たすのではなく、企業は5つのステップを踏んでから、売上を認識しないといけません。

  • Step 1:契約を認識する
  • Step 2: 契約に記載されている約束であるパーフォーマンス・オブリゲーションと呼ばれている契約上の義務を認識する
  • Step 3: 取引の値段を確定する
  • Step 4: 取引の値段をStep 2のパーフォーマンス・オブリゲーションごとに按分する
  • Step 5:販売者がパーフォーマンス・オブリゲーションを完遂したときに売上を認識する

簡単に説明しますと、約束された製品に対するコントロールが移管した時、あるいはサービスの提供時にい売上が認識されるのです。

新基準においては特例は非常に少なくすべての業種が新しい基準を満たすことを要求されます(リースする側の取引だけには特例が2,3ございます。)

原則的には、会計基準が規則主義から原則主義に変化しているということです。つまり売上のさまざまな形態を原則にもとづいて判断をしないといけないわけです。

考えないといけない点:

  • ソフトウェアの能力

もし会社が複数の売上計上基準の取引を持っている場合(例えば進行基準、完成基準、あるいは一定期間にわたり定額での認識など)、売上をそれぞれ別々に認識する能力をほとんどの既存のソフトは持っておりません。

Sage Intacct は米国の会計士協会(AICPA)によって認証された唯一のソフトであり、新しい会計基準に対応できる能力があります。

  • コスト

経営判断に要する時間と、財務諸表のレビューにかかる時間があります。

もし現行のソフトウエアが新しい基準に対応しないと仮定すると新しいソフトに移行するための費用を考えないといけません。

  • 新しい基準が要求する脚注項目―売上の数字が変わらない会社、つまり新基準の影響をあまり受けない会社でも新たな脚注項目がございます。負荷が増えます。

税務への影響:

この新基準に対して税務当局から新たな細則がドラフトとして提案されております。IRSは、税務申告を作成する会計事務所からコメントを集めています。IRSは米国の会計基準が要求する内容であるのなら、税法ではForm 3115の上で許される自動的な変更になるという見解を示しております。また税法の481条によりますと新たに増加した所得は4年間にわたり調整することができます。税務年度の最初の日に資産の総額が1000万ドル以下の企業であったり、グロスの平均売上が過去3年間で1000万ドルを超えない場合は、この481条(a)を使うことができません。

どのようにCDHがお手伝いできるのか?:

  • ニュースレターで新しい情報をお伝えいたします。ぜひCDHのニュースレターをサインアップしてください
  • セミナー・ウエッビナー等で新たな情報をお知らせいたします
  • CDHはSage Intacctを自信を持って御社にご紹介できます。前述の通りSage Intacctは新会計基準に対応できます
  • 信頼されるアドバイザーとしてCDHは御社を援助します

 

 

この新会計基準に関するご質問があるかたは、CDHにご連絡してください。Andrea Krueger, Wendy Kelly, Tomoko Nakao, Emily Bartlett までいつでもお気軽にご連絡してください、私どもはこの新しい基準に関してすべてのクライアントにご説明できるようにしたいと思います。