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上記の図をご覧ください。米国での贈与は、2022年ではひとりあたり一年間で$16,000まで非課税です。二人からもらう場合は、2倍の$32,000までもらうことができます。またひとりの人が複数の人に贈与することもできます。上記の図で、一番下のイラストレーションにあるように、二人に$16,000ずつ贈与ができます。この金額を超えると、贈与者が、米国では贈与税の申告書を作成しないといけません。アメリカでは贈与をする側が、非課税枠を超えた場合の贈与をした場合は、申告義務と税金がかかる場合は、課税義務があります。

次に日本の仕組みを考えてみましょう。

上記の図が日本の仕組みです。日本も受け取る側に金額制限がありますが、米国と違うのは、もらう側の受贈の合計額での制限になります。現在は110万円が限度額だと思います。米国では、複数の人からもらえば、$16,000の倍数だけ受け取ることができるのですが、日本では受け取る側の合計金額なのです。また、日本では受贈する側が、非課税枠を超えた贈与の申告をしないといけません。筆者は、米国の公認会計士ですが、日本の資格はありません。日本の贈与税に関しては、必ず正式な資格のあるかたとご相談されてください。

次回は、米国の生涯非課税枠という贈与と相続が一体化した仕組みについて説明します。

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