自宅の事務所スペース費用の控除

IRSが発行したTax Tip 2022-10では中小企業のオーナーや自営業の方が所得税申告時にホームオフィスとしての費用を控除する方法を紹介しています。今回はそのIssue Number: Tax Tip 2022-10の翻訳から抜粋させていただきます。 資格のある納税者は、所得税を申告するときに特定の住宅費を控除できます。...

「有罪と無罪の分かれ道―海外金融資産報告」

クロスボーダーライフをサポートする 海外金融資産の未報告の救済策を利用する条件は、「故意で隠蔽ではない」、つまり英語では、Non-willfulness Violationです。今回は、故意と見なされる3つのケースについて、IRSの監査官のトレーニングマニュアルを参考にして説明します[i]。 違反を知っていた場合-(Willful Blindness) ルール違反は知っていたが、IRSは、私の違反はどうせわからないと高をくくっていて、報告をしなかった。...

経営者による内部統制の無視(Management Override of Controls、マネジメント・オーバーライド)について

経営者による内部統制の無視、マネジメント・オーバーライド(management override) という言葉を聞いたことはございませんか?マネジメント・オーバーライドは内部統制の中でも非常に大きなリスクとされており、監査では必ず特定されるリスクです。では、マネジメント・オーバーライドとはどのようなものでしょうか? マネジメント・オーバーライドとは、経営者が不当な目的のために内部統制を無視ないし、無効にならしめることを意味します。...

「FBAR調査で調べられる証拠」

クロスボーダーライフをサポートする 今回は、FBAR監査時に調べられる証拠について、IRSの監査マニュアル[i]から情報をまとめてみました。なおFBARのルール上では、5年間[ii]の間、証拠を保管する義務ありと定められています。 必要とされる証拠 Form 1040とSchedule B IRSが調べる年度だけではなく、それ以前の年度も3年間保管しておいた方が良いと思います。監査マニュアルには、それ以前3年間は調査すると明記されています。Schedule Bには、FBARに関する説明がPart...