米国税務の基礎、退職年金:ソーシャルセキュリティ

アメリカの Social Security Tax/Medicare Tax は、日本では社会保障税に該当します。5 年未満等の短期駐在の場合は日米社会保障協定により、米国にて社会保障税の支払が免除されています。この社会保障協定の適応を受けるには、日本年金機構に申請して証明書を取得する必要があります。この証明書は 3 年まで延長が可能ですが、それ以上の延長は日米双方の協議が必要となり、大変難しくなります。 <日本の社会保険・在籍出向か移籍出向か>...

SDGsという言葉をご存じですか?

Image credit: United Nations, Wikipedia SDGsという言葉をご存じですか?コロナ禍で3年も日本を留守にしていましたが、今年に入りやっと一時帰国が実現し、通算3か月、弊社の日本オフィスのある名古屋市に滞在してきました。その間に日本のテレビ番組・CMをシャワーのように浴びまして、なかでもEテレで放送されていた『SDGsのうた』というのが耳から離れません。 2030年までに達成する国際目標。あと8年しかない! SDGsはSustainable Development Goals...

米国税務の基礎、退職年金:個人年金・企業年金と節税

個人退職金・年金プランは将来のための資産形成という意味では大きな役割を果たしてくれます。また課税所得控除の対象にもなるため、毎年節税が出来るという点では節税も資産形成と同じ意味だということになります。是非とも長期展望を持って始めましょう。 IRA...

監査におけるアサーション(経営者の主張)とは?

会社は財務諸表監査を受けているが、監査人は具体的にどのような点に着眼して監査を行っているのだろう?と思われたことはございませんでしょうか?監査では「経営者の主張、アサーション」を重要視しており、このアサーションを基に監査作業を行っています。監査は経営者の主張を検証する作業です。たとえ財務諸表を作成するのが経理担当者であったとしても、最終的には財務諸表は経営者の主張であると考えれられており、特に在庫の引当金や貸倒引当金等、不確定な項目に関しては経営者の判断が必要になります。このアサーションを知ることで監査を受ける際、監査人の目線を知るこ...

日本国籍を手放す人が増加中―遺産税から考える

クロスボーダーライフをサポートする 「ここ10年、「国籍離脱者」、「国籍喪失者」が増える傾向にあることを示す統計がある。」という副題の「サンデー毎日」の記事作成のために、筆者は、ジャーナリストの鈴木隆祐(すずき・りゅうすけ)氏に取材を受けました。その記事では、日本国籍の離脱者・国籍喪失者の総数は、増加傾向であることが最初に説明されています。私は、自身の離脱理由と米国の遺産税について言及させてもらいました。今回は、特に米国遺産税について、詳しく解説してみたいと思います。 米国市民権を取得する日本人の数(サンデー毎日の記事から)...