2024 年の個人納税申告書の更新

2024年3月26日

 

2024年4月15日の税務申告期日に向けて、2024年3月19日にIRSは、確定申告書ガイドラインを発表しました。IRSでは、IRSのウェブサイト上の様々なツールを活用し、スムーズな申告ができるよう推奨しています。下記に今回出たガイドラインを、私の意見も入れながら皆さんに共有したいと思います。また、IRSで提供している情報やツールのリンクも付けていますので、ご活用ください。

ガイドライン

  • Form W-2やForm 1099等の税務申告書類をきちんと集めましょう。また、税控除・税額控除のサポートとなる書類（例えば、教育関係の税額控除や、住宅ローン利息支払いのサポート）等もきちんと保管しておきましょう。

また、申告書を作成する際には、昨年度の税務申告書のコピーも手元に用意しましょう。

 

  • IRS Free File等を活用し、電子申告しましょう。また、還付金を口座入金にて受領されることを選択しておくと、還付金の受領が早く、正確に行えます。その際には、銀行のRouting Numberや口座番号を正確に報告しましょう。

どうしても紙での申告が必要な場合は、Form 1040のインストラクションにて、正しい郵送先を確認しましょう。また、紙申告の場合は、必ず追跡可能な郵送方法で郵送しましょう。

  • 申告ステータスは、間違えないようにしましょう。IRSのウェブサイトにあるInteractive Tax Assistanceでは、様々な情報を提供しています。正しい申告ステータスも確認できるので、是非活用してみましょう。

 

  • 名前、誕生日、Social Security Numberは正しいですか？納税者、配偶者、扶養家族、皆の名前・Social Security Numberは、各々のSocial Security Cardに記載のあるものと一字一句同じように報告しましょう。また、Social Security Numberがない場合は、納税者番号（ITIN：Individual Tax Identification Number）の申請が可能な場合があります。確認しましょう。

 

  • 仮想通貨等のDigital Assetを保有しているかどうかの質問が申告書上にあります。そのYes/No Questionに必ず答えるようにしましょう。また、このDigital Assetの質問への回答の仕方や、実際のDigital Asset取引の報告方法等は、IRSのウェブサイトで確認できます。

 

  • 所得を全て報告しましょう。ほとんどのケースで、お金をもらうと報告しなければいけないと思っておいた方がいいかと思います。所得申告漏れは、それに対する税金、利息、罰則金につながるかもしれません。Publication 525にどのような所得が課税対象となるか書かれていますので、ご参考にされるといいかと思います。

 

  • 申告書への署名・署名日の記載を忘れずに。夫婦合算申告では、ご夫婦の署名が必要です。また、ご自身で電子申告をされる際には、昨年度のAdjusted gross income (AGI)の入力が必要となります。電子申告のValidationの方法は、こちらで確認してください。

 

  • 署名済み申告書とそのサポート資料は、必ず保管しておきましょう。保管期限は、最低3年、状況によってはそれ以上保管する必要があります。IRSのウェブサイトで保管期間について書いていますので、確認しておくようにしましょう。

 

  • 4月15日までに申告書を完成できない場合は、延長申請をしましょう。延長申請をすると申告期日が10月15日になります。延長申請は、IRS Free Fileでも可能ですし、Form 4868 Application for Automatic Extension of Timeを4月15日までに提出することで申請が出来ます。また、Direct Pay、EFTPS、Debit/credit card で支払いをし、それが延長申請の支払いだと明確にすることで、延長申請書を提出する必要はなくなります。ただし、延長申請は、申告期日を10月15日まで延長するというだけで、税金の納税期日はあくまでも4月15日です。未納税には利息と未納税罰則金が課されますので、ご注意ください。

 

IRSが提供している色々なツールを活用し、エラーフリーな申告書を期日までに提出し、還付金が1日でも早く手元に届くようにしたいものですね。

記事に関するご質問は、レック 公子（[email protected]）まで。

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