米国外リモートワークTaxの留意点

クロスボーダーライフをサポートする 米国の企業に雇用されていて、米国外で一定期間のリモートワークをされる場合のTaxに関する留意点を説明します。一定期間とは、各国の税制で違いがあるからで、数日などの短期間のリモートワークではなく、半年、一年などの期間を意味すると想定してください。 国際間のリモートワークでのTaxの留意点は大きく3点に整理できます。それは、所得税の二重課税、社会保障に主に使用される税金の二重払い、最後に雇用主の外国での恒久的施設(Permanent Establishment)の問題です。 所得税の二重課税について...

帰国時に米国市民権を取得した場合の米国Tax

クロスボーダーライフをサポートする 現時点での日本の法律では、自己の志望による外国籍取得にもとづく日本国籍の喪失(外国への帰化など自己の志望により外国国籍を取得した日本人は、外国国籍を取得した時から日本国籍を喪失します。実際には、本人に日本国籍を放棄する意思がなくても、自動的に日本国籍を喪失します。[1] この記事では、米国の永住権者が日本への永久帰国時に、米国市民権を取得した場合の米国税務での影響を、変わらない点、メリット、デメリットの3つの側面から説明します。 変わらない点...

二重国籍者がアメリカ留学する際の税務上の注意点

出生地はアメリカだが幼少期に日本へ帰国し、その後ずっと日本の教育を受けて大学を卒業し、日本で就職した人が、つまり、アメリカのことを特に意識しないまま人生を過ごしてきた日米の二重国籍者が、キャリアアップのために米国留学を考えたり、勤務先の留学制度を利用して米国留学を目指す場合に直面する可能性のある、税務上の問題についてお話ししたいと思います。 市民権に基づく課税と居住地に基づく課税 日本が採用している居住地に基づく課税 (Residence-Based Taxation/RBT)...

日本に帰国時・米国の401(k) 引出し、得なケースは?

クロスボーダーライフをサポートする 401(k)の引き出しは、帰国時のステータスにより税務申告の煩雑さが変わります。この煩雑さの観点から、どんなステータスで引き出しをするのが得なのかを検討するのがこの記事の目的です。 ビザおよびグリーンカード保持期間が8年未満の場合...

AI技術による不正会計分析とは?

昨今様々な分野においてAIが叫ばれていますが、会計監査もAIの影響を受けています。財務諸表監査でも会計データをソフトウェアに取り込んで不正や疑わしい取引を特定する作業を行っています。AIですとエクセルで手でフィルターを掛けたりソート(並び替え)等をする必要がなく、一瞬で不正の可能性がある取引を特定するができます。ではAIでどのような不正分析を行うことができるのでしょうか? AI技術による不正会計分析内容 AI技術による不正会計分析は多々存在しますが、今回はいくつか紹介いたします。 ベンフォードの法則...